当社製品 熱需要予測システムTP-01
バイオマスボイラーはその性質上、従来の燃料ボイラーと比較して応答性が悪く、出力の調節に時間を要します。
そのため急激な負荷に対応することが難しく、多くの施設ではバイオマスボイラーと従来の燃料ボイラーを併用し、急激な負荷に対しては燃料ボイラーを稼働させることで熱供給するように設計されていることが多いのです。
このような状況から、既存の化石燃料を利用する燃料ボイラーと、バイオマスボイラーとが併用されている施設において、急激な給湯負荷が発生した場合でもバイオマスボイラーから熱供給されることが望ましく、代替率の高さが重要となります。化石燃料から木質燃料への代替率の向上が、バイオマスボイラーの導入効果に直結することから、その集中負荷に対する制御への対策が求められているのです。
そこで当社では、この問題を解決するための装置を開発しました。
代替率の低下の要因は大きく2つが考えられ、1つは朝の立ち上げへの熱供給、もう1つは給湯負荷(特に集中負荷)への熱供給です。朝の立ち上げは、稼働時間で解決することが多いため、我々は給湯負荷への対策を考えました。
図をご覧ください。①②③の情報をもとに、集中負荷の認識を行うとともにポンプ等の発停を制御することで最適な稼働が可能になります。
給湯回路への熱需要を認識し、特に各ボイラーや循環ポンプの起動条件をコンピューター制御し、バイオマスボイラーの稼働率を向上させます。
この給湯設備用制御装置を用いれば、設置施設の熱需要特性に最適化して熱供給できるので、バイオマスボイラーへの代替率を戦略的に上げることが可能となったのです。